伊達信金、ICT農業を説明 東北の信金視察団に

2023.10.06 19:31
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東北地区信金協の関係者らが試験栽培のほ場を見学し、伊達信金アグリサポート担当の五十嵐審議役(左)が生育状況を説明した(10月6日、北海道伊達市)
東北地区信金協の関係者らが試験栽培のほ場を見学し、伊達信金アグリサポート担当の五十嵐審議役(左)が生育状況を説明した(10月6日、北海道伊達市)

伊達信用金庫(北海道、舘崎雄二理事長)は10月6日、東北地区信用金庫協会の視察を受け入れ、情報通信技術(ICT)を活用した農業支援事業について説明した。同協会の会員金庫理事長ら約30人が参加した。


同事業はビニールハウス内の温度や湿度、二酸化炭素濃度といった生育環境を自動制御するシステムにより、省力化や作物の増収を目指す。温室工事を手掛けるサカタのタネ北海道支店や農業資材販売の丹波屋(札幌市)と連携し、2021年8月に実証試験を始めた。同信金が購入したICT機器を協力農家に設置し、栽培データの分析を進めている。


当日は、北海道伊達市内のほ場で試験栽培しているきゅうりやナスを見学。この後、同信金本店ホールでICT農業に取り組む意義などを解説した。



質疑応答では積雪による生育への影響など積極的な意見交換が行われた(10月6日、本店コスモスホール)
質疑応答では積雪による生育への影響など積極的な意見交換が行われた(10月6日、本店コスモスホール)

経営支援室アグリサポート担当の五十嵐正彦審議役は、「環境制御技術を活用することで農家自身の課題が明確化され、理論に基づく再現性の高い栽培が可能になる」と説明。そのうえで、「同じ信金同士で連携し、ICT農業を東北でも広められれば嬉しい」と呼び掛けた。


舘崎理事長は、「農業は当地の基幹産業。技術を活用して農家の所得を上げ、地域の就農者を増やしたい」と話した。質疑応答では、積極的な意見交換が行われた。



ほ場で試験栽培中のナスビを手に持つ伊達信金の舘崎理事長(左)と東北地区信金協会の樋口郁雄会長=福島信用金庫理事長(10月6日、北海道伊達市)
ほ場で試験栽培中のナスビを手に持つ伊達信金の舘崎理事長(左)と東北地区信金協会の樋口郁雄会長=福島信用金庫理事長(10月6日、北海道伊達市)

東北地区信金協の視察団は10月5~7日、視察研修のため北海道を訪れている。5日は洞爺湖町の万世閣ホテルに宿泊し、北海道信用金庫協会の遠藤修一会長(大地みらい信用金庫理事長)ら協会役員7人も駆けつけ懇親した。6日は七飯町の函館大沼プリンスホテルに泊まり、7日は函館市内観光やゴルフで親交を深める。視察団を組み他地域を訪れるのは4年ぶり。

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