大牟田柳川信金、開放特許活用を支援 4社が契約締結
2023.06.02 20:03
大牟田柳川信用金庫(福岡県、柗原誠理事長)は6月2日、本部で取引先4社が大手企業2社と開放特許の使用契約を結ぶ「合同調印式」を開催した。取引先商品の高付加価値化を後押しする取り組みで、成約をサポートした取引先は6社となる。
同信金は、既存のサービスや商品の改良を検討する取引先に開放特許の活用を提案。興味を示した事業先に開放特許を保有するライセンサーの技術を紹介している。
今回、4社が使用契約を結んだライセンサーは、富士通とキユーピー。取引先の医療法人関連会社は富士通の光触媒練り込み樹脂の特許、食品関連先3社はキユーピーによる食感向上、悪玉コレステロール吸収の抑制に関する特許を活用する。菓子製造で開放特許を生かす「ケーキのカトウ(柳川市)」の加藤幸平社長は「既存のレシピや製法のまま、プリンの口当たりをより滑らかにできた」と語る。
今後、同信金は福岡・佐賀・長崎各県の信用金庫と連携し、開放特許による中小企業支援を強化する。柗原理事長は「大手企業の特許活用による企業活性化の輪を広げていきたい」と話す。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- MUFG、大谷翔平選手との契約が終了 ブランドパートナーとして6年間
- NTTドコモ、銀行業参入に結論出ず 前田社長「なんとか進めたい」
- 自民党、郵政民営化法など改正案 上乗せ規制の文言修正 「速やか」から「3年ごと検証」へ
- 地域金融機関、福利厚生支援に熱視線 職域基盤の構築見据え
- 信金、保証システム刷新へ 審査申し込みに紙不要
- やさしいニュース解説 証券口座の乗っ取り、隙を突く新たな不正手口
- 大手行、中途採用で営業力補強 地銀・信金から流出も
- MUFG、マイボトルの利用促進 ペットボトル1万4500本削減
- 常陽銀、手形帳などを等価買い戻し 法人決済デジタル化促進
- 高知銀、シニアへ業務委託拡大 人手不足解消に一手