九州・沖縄

金融列島 NEWS 九州、始動するサステナ融資

鹿児島県ではサステナビリティに配慮した融資の取り扱いが加速している。 鹿児島銀は3月22日、ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)の対外向け1号案件を実行。九州経済研究所と共同で、企業活動が環境・社会・経済などに及ぼす影響

大分県信組、「デンケン」と連携協定 取引先の脱炭素促進

大分県信用組合(大分県、𠮷野一彦理事長)は4月17日、半導体製造や太陽光発電事業などを展開する地元企業のデンケン(大分県)と包括連携協定を締結した。双方の強みを生かし、取引先の二酸化炭素削減やカーボンニュートラルへの取り組みを支援

協定書に調印した大分県信組の𠮷野理事長(左)とデンケンの石井社長(4月17日、大分県信組本店)
南日本銀、外貨預金の受け入れ終了 業務を効率化

南日本銀行は外貨預金の受け入れを終了する。取り扱い終了は6月28日で、業務の効率化と経営資源の再配置を進める。 取り扱いをやめるのは、外貨預金(普通・定期)の新規作成と預け入れ。7月1日以降は、既存の外貨預金口座の引き出しと解約

鹿児島県信保協など、ゼロゼロ先支援強化 金融機関からの推薦枠増

鹿児島県信用保証協会や県内金融機関などが参画する「経営改善支援連絡会議」は4月16日、2024年度に実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資先への支援件数を増やす取り組みを行うと決めた。 23年度は金融機関ごとに5社を上限として支援先

鹿児島銀行や南日本銀行の担当者らが参加した(4月16日、市内)
琉球銀とおきなわFG、2年連続でベア実施 初任給を3%程度引上げ

琉球銀行と沖縄銀行はベースアップ(ベア)を行う。定期昇給などを含めた賃金上昇率は両行とも5%超となる。また、初任給についても引き上げを実施する。 琉球銀は4月1日から、行員約1400人を対象に基本給に対して一律2.6%増額。「行

沖縄県内3行、紛争時のBCP整備へ 先島諸島想定し横展開

琉球銀行と沖縄銀行、沖縄海邦銀行の3行は、沖縄県周辺での紛争などの有事やその前段階(グレーゾーン)を想定した事業継続や行員の避難方法などリスクマネジメント体制の枠組みを構築する。災害時などの事業継続計画(BCP)についてはマニュア

福岡信金、100周年ロゴ制作開始 九産大生からアイデア募る

福岡信用金庫(福岡市、安部文仁理事長)は、2025年1月に創立100周年を迎えるにあたり、九州産業大学の学生と連携して記念ロゴを制作する。学生は24年度前期の授業を通じてロゴデザインを検討。提出されたアイデアの中から同信金が選定す

経営理念や周年への思いを説明する100周年記念のプロジェクトメンバー(4月15日、九州産業大学17号館)
遠賀信金、特殊詐欺防止の講習会 年金支給日に合わせ

遠賀信用金庫(福岡県、岡部憲昭理事長)は4月15日、遠賀支店で「特殊詐欺に遭わないための講習会」を開いた。年金支給日に合わせて行い、高齢顧客ら約50人が訪れた。 講習会は寸劇と講話の2部構成。寸劇は、2023年1月に同信金山田支

注意喚起を促す寸劇に見入る参加者(4月15日、遠賀信金遠賀支店、同信金提供)
佐賀共栄銀、税金など新規口振で特典 1税目ごとに500円

佐賀共栄銀行は4月15日から、税金などの口座振替の新規申込者に、1税目ごとに現金500円をプレゼントする。7月末までに窓口で申し込んだ顧客が対象。 対象の口座振替は、自動車税、市町村民税、固定資産税、国民年金保険料など。契約税目

鹿児島銀、年240件の事業承継相談 専門組織新設し支援強化

鹿児島銀行は事業承継に関する相談が増えており、2023年度は営業店経由などで約240件の支援要請が届いた。24年4月には地域支援部内に「事業承継サポート室」を新設、プロパー支援と外部機関との連携による支援を強化していく。 顧客ニ

熊本県信組、よろず支援拠点と連携強化 セミナー開催で相談会周知

熊本県信用組合(熊本市、出田貴康理事長)は、熊本県よろず支援拠点と事業者支援で連携を強化している。共同で取り組む経営相談会を周知するため、3月から共催セミナーを実施。4月11日には、八代支店(井雅之支店長)で開催し、14人の事業者

経営改善策について説明する橋本チーフコーディネーター(4月11日、八代支店)
九州北部信金協会、知財活用事例集を配布 23年度実施事業の定着へ

九州北部信用金庫協会(野村廣美会長=福岡ひびき信用金庫会長)は、開放特許活用事例などをまとめた「知財活用ハンドブック」を作成し、加盟13信金の企業支援をサポートする。2024年3月末までに配布を完了。24年度の渉外担当者のソリュー

ハンドブックを持つ渡邉部長(4月9日、九州北部信金協会)
肥後銀、M&A専業新会社が始動 日本M&A、玉山VCと共同出資

肥後銀行は4月10日、福岡市内で日本M&Aセンターホールディングス(HD)、台湾の玉山ベンチャーキャピタル(VC)と共同出資して設立したM&A(合併・買収)専業の合弁会社「九州M&Aアドバイザーズ」の開所式を開いた。 同社は1日

開所式に参加した(左から)米本社長と笠原頭取、三宅社長、陳会長(4月10日、九州FG福岡ビル)
九州北部地区信金、「しんきんコネクト」利用拡大 信金中金と連携で周知活動

九州北部地区(福岡県・佐賀県・長崎県)の13信用金庫で、信金中央金庫のビジネスマッチングサイト「しんきんコネクト」の利用が拡大している。各信金の渉外担当者と信金中金の職員が企業に同行訪問するなど、両者の連携による取り組みが奏功した

初開催した「しんきん事業者セミナー」では、経営者にしんきんコネクトなどの活用方法を伝授した(信金中金福岡支店提供)
南日本銀、取引先の64人が参加 接遇・マナー研修を開催

南日本銀行は4月9日、取引先事業者の新入社員を対象とする「第25回なんぎんビジネスセミナー」を開催した。21社・64人が、本店大ホールでビジネスマナーや接遇の基礎などを学んだ。 参加費は無料で、取引先の社員教育に役立ててもらうの

笑顔の大切さを語る宮之原社長(4月9日、本店)
筑邦銀福岡営業部、課題解決で企業型DC推進 73先の導入をサポート

筑邦銀行福岡営業部(平田和久執行役員部長=行員23人うち渉外10人。ビジネススタッフ4人)は、取引先の経営課題解決に向けて企業型確定拠出年金制度(DC)「誰でもDCプラン」の推進に注力している。社員1人から導入できる商品特性を生か

保全工業の採用担当の大野可南子さん(左)と赤木拓司社長(左から2人目)から誰でもDCプランの導入効果を聞く成松部長代理(3月11日、保全工業)
福岡信金、地元芸術家のロビー展開催 猿面やひな人形を展示

福岡信用金庫(福岡市、安部文仁理事長)は3月18日~4月19日、七隈支店で地元の伝統工芸品「今宿人形」を展示している。 今宿人形は素焼きの土人形で、火災・盗難よけの「猿面」や「おたふく面」などがある。今回のロビー展では、同店取引

カラフルな猿面を見る来店客ら(4月5日、福岡信金七隈支店)
金融列島 NEWS 九州、「得体知れず」に危機感

○…「取り付け騒ぎが起こることに備えて(福岡銀の)行員に通知がありました」――。3月上旬、X(旧ツイッター)でデマ情報が出回った。翌日に投稿者が謝罪し事態は沈静化したものの、五島久頭取は「危機管理体制を一段と進めていきたい」と語気

大分県信組、大分県医師会と連携協定 健康診査の受診啓発

大分県信用組合(大分県、𠮷野一彦理事長)は4月3日、大分県医師会と包括連携協定を締結した。会員医師、取引先のネットワークなど双方の強みを生かして県民に健康診査の受診を呼びかけ、健康寿命を延ばす狙い。 協定内容は、①健康づくりや生

沖縄県内金融機関、津波警報で一時店舗閉鎖 順次、営業を再開 

4月3日8時58分ごろ台湾付近でマグニチュード7.7の地震が発生。気象庁は宮古島・八重山地方と沖縄本島地方に津波警報を発表した。沖縄県内の金融機関は顧客と行職員の安全を守るため、先島諸島などを含む一部店舗を閉鎖した。 琉球銀行は

肥後銀、行員スキル向上を支援 女性支店長主催の勉強会

「支店長は何でも知っとかんといけん!」と熱い思いを持つ女性支店長がいる――。肥後銀行は毎月1回、若手から支店長などベテランの行員までが集まる勉強会を開いている。2017年から開催し、7年目を迎えようとしている。企画するのは、天水支

女性支店長主催の勉強会。参加者に質問を投げかける三嶋支店長(3月9日、本店)
鹿児島銀・県信連など、アミノ酸で畜産GX 味の素と連携協定締結

鹿児島銀行や鹿児島県信用農業協同組合連合会は、味の素などと畜産業GX(グリーントランスフォーメーション)に取り組む。栄養吸収率が高く畜産牛が排出する温室効果ガス削減も見込める「アミノ酸製剤(味の素製)」を活用する。 3者のほか、

締結式に参加した鹿児島銀の竹之下浩美常務(後列左)、鹿児島県信農連の中禮誠常務(同左から2人目)と、塩田知事(前列左から3人目、4月22日、鹿児島県庁)
たちばな信金南支店、貸出金前年比14%増 商工会の交流でニーズ発掘

たちばな信用金庫南支店(坂本伸二支店長=職員9人うち渉外3人。パート1人)は、地域の中小企業に寄り添った支援のため、事業性融資に特化している。全員営業が奏功し、2024年2月の貸出金は前年同月比約14%伸長した。商工会などと交流し

石工事業などを営むミヤタ石産の宮田茂樹代表取締役(左)と情報共有する坂本支店長(3月15日、諫早市内)
鹿児島銀、地元プロサッカーチームとパートナー契約

鹿児島銀行は4月1日、サッカーJ2リーグの鹿児島ユナイテッドFCと、2024シーズンのオフィシャルトップパートナー契約を締結したと発表した。鹿児島県のスポーツ振興や地域経済活性化に寄与するのが目的。 契約締結は2014シーズンか

鹿児島銀、新3カ年中計始動 純利益180億円目指す

鹿児島銀行は、2024年度から3カ年の第9次中期経営計画をスタートした。コンセプトは「接点・対話・課題解決 NO.1」。計画最終年度に当期純利益180億円、OHR(経費率)58.08%、RORA(リスクアセット対比の利益割合)0.

九州地区地銀、各地で入行式 将来の地域を担う人材へ 

九州地区地方銀行は4月1日、入行式を開催した。トップが将来の活躍に期待を込めたメッセージを送った。 福岡銀行は新入行員230人が参加。五島久頭取がレッドカーペットの花道で出迎え、記念品や新入行員の“大切な人”からの手紙を手渡した

五島頭取(右)が新入行員を出迎え、プレゼントを手渡した(4月1日、福岡銀本店営業部地下FFGホール)
肥後銀、熊本大学図書館の命名権取得 100周年事業で

肥後銀行は、熊本大学黒髪北キャンパス附属図書館中央館のネーミングライツ(命名権)を取得した。愛称は「ひご未来図書館」で、期間は4月1日から27年3月末まで。2025年に迎える創立100周年記念事業の一環で、地域活性化に寄与する。

記念式典に参加した(左から3番目)小川学長と笠原頭取ら(4月1日、熊本大黒髪北キャンパス)
九州ひぜん信金、e‐dashと提携 地域の脱炭素意識醸成へ

九州ひぜん信用金庫(佐賀県、石橋正広理事長)は4月1日、CO2排出量可視化サービスを提供するe‐dash(東京都)と業務提携した。佐賀県内の信用金庫で初めて。地域企業のカーボンニュートラル意識醸成を狙う。 同社のCO2排出量可視

全産業で横ばい 九州・沖縄の業況判断 日銀福岡支店発表

日本銀行福岡支店は4月1日、九州・沖縄「企業短期経済観測調査(2024年3月)結果」を発表した。全産業の業況判断DIはプラス21で前回調査(23年12月)と横ばいだった。23年12月まで7期連続で改善していたが、「横ばいで景気の回

3月短観のポイントを説明する、大山支店長(4月1日、日銀福岡支店)
熊本第一信金、サステナ経営普及へ商工中金と連携

熊本第一信用金庫(熊本市、鴻池卓児理事長)は3月28日、商工組合中央金庫とサステナブルファイナンス業務における連携・協力に関する覚書を締結した。提携は県内の金融機関で初めて。地域のサステナブル経営の普及促進に向けてタッグを組む。

連携協定を締結した(左から)堀之内支店長と鴻池理事長(3月28日、本店)

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